嫁入り道具を婚家に運ぶことを「荷物送り」あるいは「荷送り」といい、婚礼に伴う重要な儀式の一つとされていました。正式な荷物送りは、挙式の1週間ほど前に、嫁入り道具におみやげを添えて新郎宅へ送り出します。このときは、荷宰領(荷物運びの責任者)が荷物目録を預かり、荷物に付き添うのが慣例です。最近ではあまり見られなくなりましたが、北陸や近畿地方では「道具納め」「荷出し」などといって、今も行われています。新婚旅行後のあいさつ回り、ハネムーンから帰ったらまずは実家へあいさつに新婚旅行から帰ったら、最初に双方の実家へあいさつに行きましょう。空港や駅から無事に着いたことを電話で知らせたとしても、きちんと出向いてあいさつをするのが礼儀です。以前は、夫の実家へ先にあいさつに行くものとされていましたが、現在はそれにこだわらず、距離的なことや双方の都合を考えて決めることが多いようです。実家が遠方の場合は、正月やお盆の連休などを利用して出かけてもよいでしょう。あいさつに行くときは、両親、祖父母、兄弟姉妹などそれぞれにおみやげを用意します。そして、順調に新生活を始めることができたことを報告し、感謝の気持ちを伝えます。品物は「おみやげ」と表書きをして、ふたりの名前を記し、紅白の結びきりの水引をかけるのがしきたりです。どちらかの親と同居する場合でも、新婚旅行から帰ったら「ただいま帰りました。これからもよろしくお願いします」とあらたまった気持ちであいさつしましょう。また、結婚式でウエディングドレス姿を見せられなかった両親の友人や知人にも、親に同行してもらってあいさつをしておきたいものです。お祝いを贈ってくれた人には、内祝いを持参するとよいでしょう。