ちょっと人とは変わった旅行がしたい、珍しいホテルに泊まってみたいという方にうってつけなのが、南米ボリビアにある「パラシオ・デル・ソル(塩の宮殿)」。なにしろこのホテル、どのガイドブックにも載っておらず、ガイドなしにはたどり着けないというシロモノなのだ。ボリビアのラパスから南に約六五〇キロメートル、オフロード車でデコボコ道をひたすら十二時間走り続けると、標高三千八百メートルの高原の中にポツンとそのホテルが見えてくる。あたり一面は真っ白な塩の原野で、南極大陸にでも来たのかと錯覚してしまうが、このあたりは比較的温暖な気候でまったく寒くはない。ただし夜になるとぐっと気温が下がってくる。ホテルに入れば、壁、フロア、柱、ベッドにいたるまで岩塩のブロックでできている。もちろんベッドにはマットレスとアルパカの毛布と厚いカバーがあるので夜の冷えは気にならない。テレビ・電話はなし、水道もなく桶に水が張ってあるだけ。シャワーはなく、バスルームは男女共同。快適とはいいがたいホテルだが、そんな不平をいう前に、夜の塩原に出てみてほしい。ほぼ360度見渡せる夜空には大銀河が静かに横たわり、何千年前と同じように光り輝いている。ここを訪れた人で、この星空に感激しない客はいない、とホテルの所有者は太鼓判を押す。ホテルのあるウユニ塩原は、もともとこの高原が遥か昔は海だったという証拠なのだが、現地の言い伝えでは、インカ王の子コグニャが敵のクスコを殺したときに、クスコの妻が嘆き悲しみ、その涙が乾いて塩原になったというロマンチックな伝説がある。ハネムーンに訪れる客もおり、やはり岩塩ブロックでできた新婚客用のスイートルームもあるそうだ。
旅行代理店に申し込んだ国内・外の旅行を、止むを得ない事情でキャンセルする場合、キャンセル料はどれくらいかかるのだろうか?キャンセル料の規定は各旅行代理店、各ツアー商品によって異なるが、だいたい旅行代金に対して次の表の金額程度を請求される。国内線の航空券のキャンセルは次の表のとおり。これは大人の普通旅券の片道運賃にかかるキャンセル料。また、この取消料のはかに、払い戻し手数料が一律410円かかる。万が一、モノレールや電車などの定期交通機関の遅れで飛行機に乗り遅れた場合は、航空会社が認めた限り、遅れた交通機関の遅延証明書を発券カウンターか旅行代理店に提示すれば全額払い戻ししてくれる。もちろんタクシーやマイカーで渋滞に巻き込まれた、なんて言うのは遅延の理由にならないのでご注意を。またノーマルな国際線のチケットは、有効期限内であればたいていの場合、未使用分を無料で払い戻ししてもらえる。つまり往復チケットを持っていて、片道だけしか使用していないものでも払い戻し可能というわけ。
吉備の国は古墳時代に栄えたところで、岡山から倉敷に向かう吉備路といわれるあたりには国宝の吉備津神社や古墳群などが残る。それが倉敷に近づいてくると緑と金色を混ぜたような色の瓦屋根が目立つようになる。これは、倉敷の大原家迎賓館の屋根が北京の紫禁城と同色の瓦で葺かれているのを模したものなのだ。倉敷市はもともと幕府の代官所があって、この一帯の天領の統治の中心だった。いまでも土蔵など古い街並みがよく残るが、この地の豪商でクラボウやクラレの創始者、大原孫三郎がエル・グレコの「受胎告知」などで知られる大原美術館をはじめ文化施設を整備して美しい文化的な香りの高い町にした。大原家もこの「美観地区」の一角にあり、重要文化財に指定される母屋は豪商の家の雰囲気をよく残す。クラボウの煉瓦づくりの工場を改装したアイビースクエアは若い女性に人気のホテル。最近、倉敷駅の裏にデンマークのチボリ公園と提携した同名のテーマパークがオープンした。水島コンビナートも倉敷市内で、新産業都市として昭和三十年代に建設された。日本の高度成長時代を象徴する工業地帯で、鷲羽山の観光道路から眼下にひろがるこのコンビナートを見ると高度成長時代の子不ルギーが実感できる。三菱石油や川崎製鉄などもあるが、現在の主役は三菱自動車である。中日の星野仙一監督の父親は三菱自動車の社員だったので、星野監督もここで育った。岡山県は備前、備中、美作の三国からなるが、昔は広島県西部の備後と共に吉備の国といわれた。『日本書紀』によれば、神武天皇は大和征服の前には三年の間、この地に住んで勢力を蓄えたとある。昭和天皇の皇女である厚子内親王が岡山藩主の池田家に降嫁されて岡山に住んでおられるのも何かの縁というものだろう。
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